2008年6月 5日 (木)

翻訳日誌番外編-「遊女宮木野の謎」

このサイトのアクセス解析を見ていると、マイナーなキーワードの検索結果から来てくれ...

» 続きを読む

2008年5月26日 (月)

翻訳日誌34-「歌を仲立ちにして結ばれる」

たぶん、当時としてはものすごい洒落たラブストーリーなんだろう、と思う。 ただ、残...

» 続きを読む

歌を仲立ちにして結ばれる

永谷兵部少輔という人がいた。一条戻橋のほとりに住んでいた。年は21歳。極め付きの美男子と評判だった。色好みとして知られ、才知は並の人を超え学文をたしなみ、三条坊門の万里小路(までのこうじ)の東に住む、北畠昌雪(きたばたけしょうせつ)法印とかいう儒学に詳しい人の元へ通い、学業に励み講義の場を訪れた。
神祇官のあたりに富裕な家があった。かつては山名の一族だったが武門を抜けて都へ移り、名を隠して密かに暮らし、一切の大名高家と関わりを持たずにいた。

» 続きを読む

2008年5月12日 (月)

翻訳日誌33-「邪神を責め殺す」

邪神という言葉はこれこのとおり昔からあるわけですが、何となく近代以降の言葉みたい...

» 続きを読む

翻訳日誌32-「長髭国(ちょうしゅこく)」

男がたどり着いたのは、男女のどちらもヒゲを生やしている不思議な国だった! この夏...

» 続きを読む

邪神を責め殺す

常州笠間郡の野中に小さな社がある。後ろには筑波山の峰が迫って日陰暗く、前には深い沢があって藻がはびこっている。常に雲が空を覆い小雨が降って凄まじい雰囲気なので、誰もがこの神の霊は酷く獰猛だと恐れて、この社の前を通るときは村里で買った散米や御供、神酒などを携えて神前に捧げていた。もしそうしなければ急に風雨が荒くなり、雲や霧が辺りを覆って神が祟るのだった。

» 続きを読む

2008年5月 7日 (水)

長髭国(ちょうしゅこく)

越前国北の庄に商人がいた。毎年松前に渡って蝦夷と貿易を行い、たくさんの木綿や麻布と引き替えに昆布や干しアワビを手に入れ、それを売っていた。
ある年、船に乗って松前に渡っていると、急に風が変わり波が高くなり、帆柱は折れ舵は砕けて吹き流されながら、ようやく一つの島に漂着した。やっと少し人心地がついて船から上陸すると、5町ほど行ったところに人里があった。そこにいる人々は髪が短く、髭(ひげ)が長かった。喋る言葉は日本語であった。
ある家に入って国の名前を尋ねると、長髭扶桑州(ちょうしゅふそうしゅう)だという。国主を問えば、ここから1里ほど東にその城郭があると教えられた。そこへ赴き惣門を過ぎてみればそこが国主の本城らしく、門は築地が高く石垣は削り立てたようだった。

» 続きを読む

2008年4月28日 (月)

翻訳日誌31-「雪白明神」

なんだっけこういうの?「不動明王と修験者」系だっけ?思い出せない。 とにかく、信...

» 続きを読む

雪白明神

長亨元年9月、将軍である源義照公は自ら軍兵を率いて江州に出向き、坂本に陣を構えて佐々木六角判官高頼を攻めさせた。高頼は守りきれずに城を捨て、甲賀郡の山中に隠れた。
高頼の郎等で堅田又五郎という人物は武勇があって力量は人に勝り、しかも常に神仏を敬い、後世を願う志も浅くなかった。だから観音普門品(かんのんふもんぼん)1返、弥陀経(みだきょう)1巻、念仏100返(の祈り)を毎日の習慣としていた。

» 続きを読む

2008年4月16日 (水)

翻訳日誌30-「底本について 」

そういえば、こうしたのにつきものの底本について書いてなかった。
底本は『日本名著全集第1期出版 江戸文藝之部 怪談名作集』。
発行元は「日本名著全集刊行会」。どうも頒布会だったらしい。

正式には“怪談名作集”の後に(非売品)と書いてある。

» 続きを読む

«翻訳日誌29-「菅谷九右衛門(すげのやきゅうえもん) 」